2013年01月03日

デジカメ散歩術(01) 散歩コースの決定

 あてもなく最寄駅に行き、とりあえず最初に来た電車に乗ってしまう・・・というのも楽しいのですが、できれば事前に散歩コースを決めておきたいもの。とはいっても、分刻みのタイトな計画は避けたほうが無難。ポイントだけしっかり決め、あとは成り行きまかせというのが理想です。

 そこで参考になるのが、寺社仏閣を中心にした江戸時代のガイド本『江戸名所図会』。多少難解ではあるものの故事来歴などを知ることもできるし、掲載されている数多くの版画を見ているとイマジネーションが膨らみます。もちろん江戸以外にもさまざまな『図会』が残されているので、お散歩計画を立てるときは、まず図書館に行くのが順当かもしれません。

 また、昔の書物以上に重宝するのが有名作家の書いた文章。東京を題材にしたエッセーや短編小説を集めた全3巻の文庫本『東京百話』などは、それぞれの土地や人々にからむお話が満載。お散歩に出る前からお散歩気分になってしまうのが難点ではあるのですが・・・。

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『新版 江戸名所図会 上・中・下巻』(角川書店/昭和50年発行)。豪華本から文庫本まで、数多く出版されています。その場所にそのまま存在する寺社仏閣の新旧を見くらべるもの愉快です。

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『東京百話 天の巻・地の巻・人の巻』(ちくま文庫/昭和62年発行)。3冊合わせて1500ページ余りのアンソロジー。安っぽいテレビドラマより数段面白い。

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2013年01月04日

デジカメ散歩術(02) 複数の地図

 近場であれば首からぶら下げたデジカメだけでいいかもしれませんが、未知の場所を散歩するときは地図持参が正解。書店に並ぶ「お散歩ガイド」の本には、目的地までの最短距離などが詳細に記載されていますが、目的地までの道は1本だけでありません。散歩に効率を求めるのではなく、迷いながら現在位置を地図で確認する作業を積み重ねていくと、いつの間にかGPSを超えるナビゲーターになっているに違いありません。

 筆者が常用しているのは「小学生時代の地図」「大学生時代の地図」「最近の地図」の3冊。とくに最近では、地名が変わってしまったところが多いので昔の地図は欠かせません。脳内地図と現実を合わせるには、古地図に頼るしかないのです。とはいっても世の中の変わりようは激しく、「最近の地図」であってもすぐに古地図になってしまうので要注意です。

 また「江戸時代の切絵図」も地図代わりに利用可能。尾張屋版(金隣堂尾張屋清七板)など、カラフルに色分けされた版画地図を眺めているだけでも気分は江戸時代です。もちろん、ホンモノは目が飛び出るほどの金額なので手が出ませんが、それを印刷した書籍ならお手軽に購入することができます。驚くことに、切絵図中の道筋などは現在とほとんど変わらず、市中を縦横無尽に流れていた川や水路だけが暗渠になっている程度です。

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下から『アイデアル 東京都区分地図』(国際地学協会/昭和30年代発行)、『コンパック 東京区分地図帖』(日地出版/昭和49年発行)、『街の達人コンパクト 東京23区 便利情報地図』(昭文社/平成16年発行)。最近は、古書店での古地図の値段が高くなってしまったのが残念。

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現代図と江戸切絵図の2つの地図を見比べることができる『もち歩き 江戸東京散歩』(人文社/平成15年発行)。昔の道がそのまま現代に生きているから面白い。ひょっとすると、コレだけでお江戸散策ができるかもしれません。

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2013年01月05日

デジカメ散歩術(03) 1日乗り放題チケット

 自分の足で歩く散策はタダですが、交通機関を利用すると結構な出費を強いられます。ほんのちょっと出歩いただけでも小1枚では足りないこともあるので、事前の交通費チェックも欠かすことはできません。

 で、調べてみると、駅ごとで切符を買うのにくらべて猛烈に安価な「交通チケット」や「パス」があるからうれしい。たとえば1日乗車券「都区内バス(JR東)」なら、730円で東京23区内の都バスとJR東日本線が乗り放題。バスの普通運賃は23区内均一料金200円、山手線の初乗り運賃が130円なので、かなりおトクです。また、春秋の観光シーズンなどには期間限定の1日乗車券が発売されることもあるので要チェック。

 浮いたお金は「コーヒーで一服」に使うことができます。

<東京休日案内 1日乗車券:東京>
http://www.winriver.net/tokyo/discount-t/sightseeing.html

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格安チケットの種類は豊富。参考にしたサイト以外にも、私鉄系の交通機関が格安チケットを発売しているのでチェックの要あり。快適お散歩は、ムダを省くことから始めましょう。

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2013年01月06日

デジカメ散歩術(04) 住所表示を写し込む

 メモリーカード1枚で数百枚もの写真を撮ることができるデジカメなので、散歩中、「感激」の数だけシャッターボタンを押してしまいがちです。でも、パソコンのディスプレイに表示したとき、「ここはどこ?」「あれは何?」となってしまうカットが数枚出現。たった数時間前の行動を思い出せない事態に、愕然としてしまうことがあります。

 そんなことにならないように、後々、撮影ポイントを特定できるようなカットを撮っておきましょう。たとえば、ポイントごとに住所表示板などを写し込んだカットを撮っておくと、気ままに歩いたお散歩コースであっても事後の確認は容易。住所表示板は電柱に取り付けられていることが多いので、特徴的な建物を背景にして撮っておけば、たんなる「覚え」ではなく、それ自体がユニークな写真になるかも。

 住所表示板が写り込んだカットをパソコンのディスプレイに表示したら、インターネットに接続して地図を表示してみましょう。「Google マップ」を利用すれば、住所表示板に記載されている住所を入力するだけで、素早く該当する場所が表示されます。

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JR京浜東北線「大森駅」下車、江戸時代に処刑場があった「鈴ヶ森」に行く途中です。背景は巨大な「いすゞ自動車」の本社ビル。手前に住所表示板を入れて撮ってみました。

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「Google マップ」。散歩で歩いた裏路地のような小道でも確認可能です。

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2013年01月07日

デジカメ散歩術(05) 構図の中の人物

 建物や街並みを撮る際、通行人が邪魔だと思ったことはありませんか? ときには気を利かせ、腰をかがめてレンズ前を足早に歩き去ってくれる方もいるのですが、こんなときは積極的に通行人を画角の中に収めてしまいましょう。すると、味気なかったこれまでの建物や街並み写真が、俄然、精彩を放つようになるから不思議です。

 画面の中に人物が入っていると、本来のメイン被写体の大きさが判るし、人物が着ている衣服などから季節も知ることができます。建物や街並みは普遍ですが、通行人は一期一会。二度と同じシーンを撮ることができないので、唯一無二の写真にすることができます。「誰が撮っても同じような感じの写真」とくらべ、「あの時、あの場所の一瞬を撮った写真」のほうがはるかに興味を惹くと思われます。

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東京大学内にある「三四郎池」。池のほとりに東大生らしき人物がしゃがんでいます。人物が「いない」写真では、よく見かける池のほとりの写真ですが、「いる」写真からは物思いにふける人物の眼を通した三四郎池を感じることができます。

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