2012年12月27日

失敗写真救出大作戦(01) 曲がったことが大嫌い

 思わず「こんなハズじゃなかった」と嘆いてしまう写真は意外に多い。たとえば「妙に傾いた写真」。デジカメの<水平>に無頓着だと、「落ち着きのない不安定な写真」の大量生産となってしまいます。もちろん、傾き自体が感動を表現している場合もありますけど。

 そこで、フォトレタッチソフトを使って<水平>が保たれていない写真を「正しい姿勢」に更生してみましょう。参考画像は、隅田川河口あたりで波に翻弄されるモーターボート上から佃島方面を撮ったモノ。デジカメの「水平」を保っていたつもりですが、足場が揺れてはしかたありません。見事な傾き写真です。

 で、正しい姿勢に更生させたあとは、元の写真の同比率で「切り抜き」です。その際、傾けさせた分だけ元写真の一部が欠落してしまうことになります。でも、曲がった写真よりもいいですね。

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隅田川河口あたり。両岸のスーパー堤防と、その奥に林立する高層ビル群を狙ったのですが、揺れるボートの上なので「水平」が狂ってしまいました。なんだか不安定な感じがする写真ですね。

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傾きを修整したあとは、「長方形選択ツール」で範囲を指定して「切り抜き」ましょう。その際、元の写真のアスペクト比(縦横比)を指定しておくことが肝心。参考画像の場合は、ワイド画角「16:9」で切り抜いています。

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フォトレタッチソフトで傾きを修整。「揺れるボートからの撮影」という臨場感はなくなってしまいますが、これなら安定感ばっちりです。

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2012年12月28日

失敗写真救出大作戦(02) 「グレーな白」を「純白」に

 清潔感あふれる「真っ白」な花を接写したのに、出来上がりを見ると「薄汚れた白」になっていてガッカリしてしまったことはありませんか? 同様に、厳冬の「白銀世界」を撮ったつもりが「灰色のくすんだ世界」になってしまうこともあります。いずれも、被写体の大半が「白」を占めている場合、デジカメは「明るすぎる」と判断して自動的に「絞りを絞る」ことになるからです。結果、「白」は「グレー」に。見た目とは大違いの色になってしまうというわけです。

 そんなときはデジカメに搭載されている「露出補正」機能を使い、プラス側に補正すればいいのですが、お気楽撮影が身上のコンデジなのだから面倒な操作は避けたいところ。気分にまかせて撮影したあと、パソコン上でフォトレタッチソフトを使って修整することにしましょう。

 光の三原色「赤」「黄」「青」がすべて混ざると「白」。その「白」が正確に発色していれば、すべての色が正しく発色しているということになります。つまり「自動レベル補正」機能は、本来の「白」部分を「白」に修整することによって写真全体の色を修整する機能というわけです。当然ながら、「真っ黒」を撮ったつもりなのに「グレー」になってしまった場合にも修整することができます。

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「純白」の花が風にそよいでいて心和む光景でしたが、出来上がりをパソコンのモニターで確認したら「薄汚れたグレーに近い色」になっていてガッカリ。「しべ」の「黄」も、どことなく暗い感じです。

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「自動レベル補正機能」は、コマンドをクリックするだけで即座に修整開始。あっという間に撮影時の光景を再現してくれます。同様の効果は、「自動コントラスト」「自動カラー補正」でも得られることがあります。

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フォトレタッチソフトによる修整終了。実際と同じ「純白」が復活しました。周囲もイキイキとした色になり、大成功です。

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2012年12月29日

失敗写真救出大作戦(03) 真っ黒な日陰に光を当てる

 街角写真を撮るときなど、時間帯によっては建物の影が大きく映り込み、画像の大半が「真っ黒」になってしまうことがあります。それを避けるには「影の部分で露出を合わせる」といいのですが、そうすると太陽光が当たっている部分は露出オーバーになってしまいます。

 つまり被写体に「極端な明暗の差」がある場合、「明」に露出を合わせると「暗=真っ黒」、反対に「暗」に露出を合わせると「明=白飛び」という状況に陥ります。

 もちろん「暗と明の中間的な露出」で撮れば極端な白飛びも真っ黒も発生しませんが、いずれにとっても中途半端な露出となるので、画面全体の色合いは不自然になってしまう可能性があります。極端な明暗の差がある被写体にレンズを向けるときは、「暗」部分が占める割合を少なくして「明」に露出を合わせるか、あるいはその逆を行なうことが一番簡単な解決方法だと思われます。

 さて、「真っ黒」部分が大半を占める写真になってしまった場合です。多くの場合、失敗写真として消去されてしまう運命にあるようですが、即断は早計です。真っ黒に見える部分にも多くの情報が隠されているので、フォトレタッチソフトの力を借りれば、十分に「そこそこの写真」として復活させることができるからです。

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渋谷駅南口。井の頭線のガード下から駅前のバスターミナル周辺を狙ってみました。背景の青空と「東急東横店南館」は最適露出ですが、肝心のバスターミナルは真っ黒です。かなり西に傾いてしまった太陽のおかげで、「渋谷東急プラザ」の影にスッポリ覆われてしまったというわけです。

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真っ黒部分だけを[範囲指定]し、範囲内の色調を補正してみました。結果、何も見えなかったい真っ黒部分にも多くの情報が記録されていたことが判ります。紺碧の空など、背景の色調はそのままなので、「そこそこの写真」に大変身させることができます。破棄してしまう前に復活作業を試みてみましょう。

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2012年12月30日

失敗写真救出大作戦(04) 画像に活を入れる

 暗い部分を救うのではなく、明るすぎる画像を適正に戻す場合です。色の濃い被写体をデジカメまかせで撮ると「露出オーバー」になりがち。その結果、全体に色が淡く、まったく質感を感じない写真になってしまいます。

 まるでユメかマボロシか。確かに目の前には存在感たっぷりの被写体があったのに、デジカメ写真にすると存在感希薄で締まりのない物体です。マイナス側に露出補正しておけば避けられたことなのですが、出来上がった写真を前にして後戻りすることはできません。

 で、フォトレタッチソフトの登場です。コマンド一発で「情けなかった写真」が「存在感たっぷりの写真」に大変身。うらぶれた光景が、一瞬でメリハリのある光景に変わります。

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お寺の山門。撮影地は川越です。全体に色が濃い被写体なので、デジカメは明るく撮ろうとします。その結果、露出オーバーとなり、ご覧のとおりの「存在感のない写真」になってしまいました。なんだかカスミがかかったような雰囲気で、荘厳な感じはまったくしませんね。マイナス側に露出補正する必要がありました。

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フォトレタッチソフトを使い、[画質調整]→[自動コントラスト]で修整。操作はこれだけ。一瞬のうちに写真の状況を把握し、自動的にメリハリを加えてくれます。

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フォトレタッチソフトによる修整結果。なんだか頼りなかった山門が、一気に質実剛健な門に変わりました。オーバー露出気味で情けない出来上がりでも、コマンド一発で鑑賞に堪える写真にすることができます。当然ながら、さらに「色彩」などを微調整すれば、見た目に近い状況に近づけることができます。

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2012年12月31日

失敗写真救出大作戦(05)  見た目に近い光景を復活

 散策中、予期せぬ出来事に遭遇すると嬉しくなってしまいます。大空にかかる7色のレインボーブリッジもその1つ。でも、突然の出現を見逃さずにシャッターボタンを押すことができたのはいいのですが、家に帰ってパソコンのディスプレイで表示してみると、思いのほか空の色が薄汚れた感じになっていることが多いのでガッカリです。

 虹の出現は「太陽の位置と大気中の水分」に関わりがあるので、常に撮影に恵まれた条件下とは限りません。見た目は青空でも、そのときの光の状況によって「どんよりとした空」として写し込まれてしまうこともあります。

 下の写真は、雨上がりの夕刻にベランダから撮影したもの。見た目は青空だったのですが、強い夕陽のおかげで灰色に近い青空になってしまいました。どうやらホワイトバランスが大幅に狂っているようです。

 で、フォトレタッチソフトの出番。[自動レベル調整]機能を使うと、見事に「撮影時の色合いに近い状況」を再現することができます。調整されたのはホワイトバランス。夕陽の影響で赤味を帯びてしまった空の色が、本来の青空に戻されたというわけです。

 空の色だけでなく、どことなく「くすんだ色」の仕上がりで困ってしまったときは、[自動レベル調整]が強い味方になると思います。もちろん操作は簡単。コマンドをクリックするだけの操作です。

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せっかくの虹ですが、実際の空の色とは大違いなので喜びも半減。何だかスモッグに覆わているような感じです。太陽が西に沈む直前だったので、全体が赤味を帯びた色になってしまったからです。

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フォトレタッチソフトの[自動レベル調整]機能を使って修整です。ちょっとばかり効き目が大き過ぎ、実際の空よりも青くなっていますが、それでも「どんよりした空」よりもいい感じです。[自動]でなく微調整しながら修整すれば、より見た目に近い色あいに修正することが可能です。

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