2012年12月19日

草花を撮る(1)  オートブラケットで撮る

 可憐な花とはいえ、存在感を演出するには質感を表現しなければなりません。そのためには、オート露出に頼るのではなく、若干、絞り気味の画像も撮っておきましょう。そのためには、1回のシャッターで自動的に3枚の異なった露出の写真を撮ることができる「オートブラケット機能」を使うと便利です。

 それぞれの露出の幅は、事前に補正量をカメラで設定しておきます。設定範囲は−1EVから+1EVまで。たとえば「±1/3」であれば、適正露出に加えて前後1/3づつ異なった露出の画像を撮ることができます。あまり大きく補正しないことがコツ。また、一回撮影すると解除されるので、続けて撮る場合は、再度、設定する必要があります。

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オートブラケット機能を使って撮ってみました。もっとも質感が表現されていたのは、オート機能で最適(±0EV)と判断された露出より1/3だけ絞られた写真(-1/3EV)でした。

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2012年12月20日

花を撮る(2)  斜光と逆光

 咲き乱れている花々を撮るときは順光でもノッペリした感じはしないのですが、メインの花だけに立体感を持たせたい場合などは斜光や逆光で撮ると効果的です。

 刻々と変化する光の様子を見極め、ベストポジションを確保しましょう。斜光で撮ると、それほど背景の光具合も犠牲にならず、落ち着いた写真になります。逆光の場合は、花の部分で露出が計測されるので、全体がアンダー気味の写真になります。とても雰囲気のある写真になる場合と、背景が暗すぎて落ち着かない写真になる場合があるので、試行錯誤が必要です。

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斜光で撮影。小さくて可憐な花ですが、パワフルな感じがします。斜光の場合、ほどほどの立体感を演出しつつ、全体の露出がアンダー気味にはならないので撮影しやすいかもしれません。

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逆光で撮影。光の当たっている部分をスポット測光などで露出を決定すると、とてもアンダーな写真になってしまいます。背景の雰囲気を大事にしながら、対象の花を際立たせるというのがウデの見せどころです。

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2012年12月21日

花を撮る(3)  単体か集合か

 一般に、土手などに群生する花々は小さいのですが、写し方によっては大きな花のようにすることもできるし、逆に実際より小さく感じるようにすることもできます。レンズを近づければ花は大きく写るし、離れれば小さく写ります。

 できれば、シャッターボタンを押す前に、デジカメを構えたまま、立っている位置を数歩分だけ前後移動してみましょう。思わぬ構図にめぐり合えるかもしれません。どうせ、写り具合はデジカメ任せ、私たちが思案するのは構図だけ。

 小さな花でも、一輪だけ撮ると大きな花のように感じます。反対に複数の場合は、小さな花のような感じがします。散歩中に可憐な草花に出会ったときは、単体だけでなく集合しているところも撮っておくといいかもしれません。草花だけでなく、どんな被写体でも寄ったり離れたり、フットワークで構図を決めてみましょう。デジカメのズーム機能は、物理的に寄れない場合などに使うのが基本です。

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ほんの数センチの花ですが、単体で撮ると大きく感じます。周囲の状況が判りづらい反面、花とツボミの状況は良く判ります。さらに接近して「しべ」を中心に接写モードで撮れば、植物図鑑風の写真になります。

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ちょっと下がって撮影。緑が増えた分だけワイルドな感じになってきました。単体の場合とくらべ、周囲の状況が多く写り込んでいるので群生具合が判ります。

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思い切って下がって撮影。実は、こんな状態で群生していたのです。前の写真とくらべ、若干、写真としては迫力に欠ける結果になりましたが、別の意味で野の花のパワーを感じますね。

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2012年12月22日

花を撮る(4)  どちらを向いているか

 どちらに花が向いているかも重要な問題です。鉢植えの花とは異なり、好きな方向に向きを変えることができないのが野の花なので、撮影者が姿勢を変えて撮らなければなりません。位置的に、どうしても液晶モニタを覗けないときは、おおよその見当をつけてシャッターボタンを押して見ましょう。

 花の向いている方向によって、受ける印象は大きく異なります。たとえば正面からの場合、花弁や葉は撮ることができるものの、茎などは写りにくくなります。反対に横からの場合は、全体像が判るようになるものの、花の表情は判りにくい写真になりがちです。そこで、同じ角度からばかりではなく、できるだけ多くの方向からレンズを向けて撮ってみましょう。「まさか、こんなの」と思って撮った写真が、意外にもベストショットになることもあるのです。

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もっとも常識的な正面ショット。花びらや葉の状況は一目瞭然です。半逆光ということもあり、メインの被写体が立体的に見えます。さらにテクニックを使うとすれば、花を中心に配置しないということでしょうか。

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正面から接写モードで撮ってみました。花の表情が良く出ています。茎などが写り込んでいないので、画像を見た限りでは宙に浮いているような感じがしますが、人間の頭の中では見えない茎が花を支えています。

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真横から撮影。花だけではく、葉も茎も写り込んでいるので状況が良くわかります。でも、前の写真にくらべると、花の表情が犠牲になってしまったかもしれません。

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2012年12月23日

花を撮る(5)  状況を写し込む

 草花の場合、被写体に限りなく近づける接写モードを使いたくなりますが、接写も度を過ぎると科学写真のようになってしまって面白くありません。同じ接写でも、周囲の状況を写し込むことによって、心地良い写真に仕上げることができます。

 接写モードで、メインとなる被写体の接写をしつつ背景を入れ込むというのは、限られたシチュエーションになってしまうかもしれませんが、液晶モニタに頼らず、なりゆきで撮ってしまいましょう。

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稲穂のような穂先がある植物。背景に土手の遊歩道を写し込んでみました。光は半逆光。横長の画角なので、遊歩道の存在感を強く感じるかもしれません。液晶モニタを覗かずに撮影。

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縦長の画角の場合。液晶モニタを覗かずに撮影。堤防沿いにある大きな建物を入れてみました。あいにくの曇天で、空が白くなってしまったのが残念。同じ被写体なのに、前の写真とは受ける印象が異なりますね。

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