2012年12月12日

ホワイトバランス(1) 色に温度あり

 フラッシュを使わず蛍光灯だけの光で撮ると、青っぽい写真になってしまいます。なぜなら光源には色が付いていて、蛍光灯が発する光は青みがかっているからです。デジカメの場合、色の基準を太陽光の色に合わせてあるので、蛍光灯下で白い紙を撮ると青っぽい紙になってしまうというわけ。

 でも、それを回避する方法があります。デジカメには、光源の色の影響をなくして白を白として写すことができる「ホワイトバランス」という機能が搭載されているからです。

<色温度>
 色には波長があります。青みがかった蛍光灯の色とは対照的に、白熱電球の下で撮ると赤みがかった写真になるのは、それぞれ色の波長が異なるから。

 その波長を表す単位をK(ケルビン)といい、一般的に「色温度」と呼ばれています。ちなみに人間の脳には光の色をうまく調整する機能があり、常に眼から入ってきた光の色を補正しているので、光源の色にかかわりなく白い紙は白いままに感じることができます。

<光の色温度>*単位(ケルビン)

012-01_ケルビン.jpg

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2012年12月13日

ホワイトバランス(2) デジカメ搭載の機能

 ほとんどのデジカメに「ホワイトバランス(White Balance)」を調整する機能が搭載されています。直訳すれば「白の均衡」。レンズから入ってくる「白」を調整する機能です。

 なぜ「白」かと云うと、光の三原色である「赤(Red)」「緑(Green)」「青(Blue)」がすべて混ざり合うと「白」になるから。要するに「白」が「正しい白」であれば、元になる三色に偏りがなく、すべての色がバランス良く発色することになるという理屈。

 ホワイトバランスを[オート]に設定しておけば、デジカメが勝手に「白」を自動的に調整してくれる手はずになっているのですが、ときには特定の色が主役になり、本来の色が台無しになってしまうことがあります。たとえば「室内」や「日の出・日の入り」などを撮った場合。画面全体が赤っぽくなり、見た目とはまったく異なる色合いになってしまいます。

 原因は、そのときの光の状況が[オート]の守備範囲を外れていて、調整不可の状態に陥ってしまうから。あまりにも現実離れした色合いになってしまったときは、ホワイトバランスをあらかじめ設定済みの[晴天][曇り][白熱灯]などに切り替えてみましょう。晴れた日には[晴天]、曇りの日には[曇り]といった具合です。ただし[オート]を筆頭に、各設定はデジカメメーカーごと守備範囲が異なるので、ヒマなときに各設定で撮影し、それぞれの特徴を把握しておくことが肝心です。

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文京区「小石川後楽園」の円月橋を[オート]で撮影。ほぼ見た目どおりの色合いに仕上がっています。曇り空でしたが、基本的に屋外なら[オート]で十分だと思われます。

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同じく円月橋。ホワイトバランスを[白熱灯]に設定して撮影。全体に青味が強い画像になっているのは、太陽光の赤味が抑えられているからです。

013-03_P1000311_rev_800.jpg 
フォトレタッチソフトを使い、上の写真を修整してみました。ただし、撮影時点で赤色の要素が抜けているので、見た目に近い色合いに戻すことはできません。

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2012年12月14日

ホワイトバランス(3) スローシンクロで雰囲気満点

 フラッシュを発光させて撮る場合、基本的にホワイトバランスを気にすることはありません。なぜなら、自動的にフラッシュ光に合わせたホワイトバランスに設定されるからです。

 でも、いくら光量不足のシチュエーションに遭遇しても、フラッシュを多用するのは面白くありません。メインの被写体だけ明るくて背景などは真っ暗、あるいは光が当たったところだけ白く飛んでしまうことがあるからです。

 その多くは、フラッシュの設定が[オート]の場合に起きる現象。「背景が真っ黒」になるのはフラッシュ光が遠くまで届かないため、「白く飛ぶ」のはフラッシュ光が強すぎるためです。さらに、[オート]ではシャッタースピードが「1/60秒」に固定されてしまう機種が多いことも原因の1つ。そこで注目したいのが[スローシンクロ]。[オート]とは異なりシャッタースピードが固定されないので、前述の問題点を一挙に解決してくれます。

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フラッシュの設定は[スローシンクロ]。シャッタースピードは「1/8秒」なので、手前も背景も綺麗に写り込んでいます。注意しなければならないのは、極端にシャッタースピードが遅くなる場合があるので、せめて一脚などを利用して撮影しましょう。

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上の写真を撮った直後です。フラッシュを発光禁止にしてみました。シャッタースピードは同様に「1/8秒」です。上の写真と雰囲気は大きく異なりますが、現場の見た目に近いのはこちら。どちらも、それなりに夜の雰囲気は満点なので、[スローシンクロ]を利用するかしないかは気分まかせの自由です。

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